アクションカメラといえばまずGoProのことを思い浮かべるのではないでしょうか。ここ数年でGoProは世界的にも有名になり多くのアスリートの撮影に使われテレビなどの撮影にも使われています。GoProは最も有名なブランドになりました。Youtube、TwitterやInstagramのSNSでも投稿がたくさんありますね。
実際に私達がアクションカメラが欲しい!となったとき、インターネットで「アクションカメラ」を検索すると思います。そして多くの商品があることに気づくのではないでしょうか。家電量販店や今ではドンキホーテでも並んでますし、多くのモデルが存在しています。
その中から選び出すことは難しく、迷ってしまいますよね?特に初心者はアクションカメラについての知識を身につけるのも大変です。本記事ではこれから買うあなたにとって選択する際に考慮すべき要素となるはずです。
選ぶ時のポイント
動画の品質・解像度
今のところ4Kの解像度はほとんどのハイエンドアクションカメラに搭載されている最高のビデオ品質ですが、フルHD→HDと解像度が続いています。
- 4K:3840×2160ピクセル
- フルHD:1920×1080ピクセル
- HD:1440×1080ピクセル
最近では4KテレビやPCモニタ、スマートフォンでも対応するものが多くなってきました。なので特に理由がないのであれば4K対応を選びましょう!
※詳しくは後述
サイズ・形状・重量
GoProもそうですが、殆どのアクションカメラは箱型で胸に着けるのに適した形に設計されているそうです。形は用途によって変わってきます。頭に着ける場合は砲弾型が適していたり、軽量のものは自撮り棒と相性が良かったりします。
サイズや重さも自分の利用シーンを考えて選ぶといいでしょう。
フレームレート・FPS
動画を見る時に最も気になるカクつきに影響する要素です。動画はパラパラ漫画のように静止画をつなぎ合わせて動いているように見せる仕組みです。
フレームレート(fps)とは1秒間の再生に使われる静止画のコマの数のことを指します。60fpsなら60枚、30fpsなら30枚という具合に。なのでこの数が多ければ多いほど滑らかな動画となります。
スーパースローでは1000fpsなどで撮影されています。動画編集でスローを使いたい場合はfpsの高い設定にしましょう。
最低でも30fpsはないとカクつきが気になるので4Kの30fps以上対応してるものがいいですね!
※なぜそうなのか詳しくは後述しています。
耐久性
海で使ったり、スキー場で使うシーンがあると思います。まずそういったシーンで利用することを想定して「防水」「防塵」などスペックを確認してください。
単体で防水性能があるものもあれば、外付けでハウジング(外装)を利用しないといけないものもあります。ハウジングを利用する場合音を拾いづらくなるので、できれば単体で防水性能があるものがいいでしょう。
ダイビングをする場合は30気圧防水ないと厳しいので対応深度も確認してください!
視野角・FOV
FOVは撮影できる領域のことを言います。殆どのアクションカメラは広角のFOVになってますが、他にもワイド、ミディアム、ナローの選択をできます。使うシーンによってはFOVが重要かもしれないし、必要ないかもしれません。アクションカメラで撮影された広角の映像は少し歪んで見え、魚眼効果があることを覚えておいてください。
静止画の画質・解像度
静止画を撮影するためにアクションカメラを使用する予定がある場合じゃ、カメラの画質を考える必要があります。私はよくスノーボードをするんですが、集合写真で静止画をとるシーンが多々あります。自撮り棒もついてるのでそのまま使う感じですね!
ニーズに合わせて解像度の設定ができるので、あまり気にしなくて良い要素かもしれませんが、用途に応じて考慮するといいと思います。
手ブレ補正
動きながら撮影することが多いのがアクションカメラです。手ブレ補正機能がないと酔うような動画になったりすることが多々あります。揺れないように気をつけて持ったりするのも疲れるのです。
今では多くの機種で手ブレ補正が搭載されているので選択肢は多いですが、必ず手ブレ補正のあるものを選択してください!
そして手ブレ補正にも良し悪しがあるので性能についても確認しましょう。電子制御や光学制御、空間制御などあります。今最強の手ぶれ補正はSonyのアクションカムですね!あれは空間補正の仕様となっていてかなりいいです!
ディスプレイ
アクションカメラの形状にもよりますが、ディスプレイのあるなしがあります。タッチパネル式のもあり、操作性がいいです。設定の変更確認が見やすく本体で動画再生できたりします。
ディスプレイのないものでも、スマートフォンと接続して携帯画面から見れたりします。自分の好みにあったものを選ぶのがいいでしょう。
バッテリーの容量
多くのアクションカメラではバッテリーが消費されるまでに1〜3時間程度の連続撮影しかできません。状況によってかわりますが、高解像度の撮影やWi-Fi、Bluetoothの利用でも変わってきます。
気づいたときにはバッテリーが切れてしまってた。ということがあるので大容量に越したことはありません。
ですが、容量の大きいものは高価だったり欲しい機能がない場合もあるので、用途にあったものを選択するといいでしょう。予備のバッテリーを持つという選択肢もあります!
接続のしやすさ
カメラからスマホにプレビュー再生する場合や動画をWebにアップロードする場合、素早く簡単にデータ送信できるのはとても扱いやすいです。接続方法が有線であったり、SDカードだったりする場合手間と時間を消費するのでWi-Fi対応のものがおすすめです。
Bluetoothが搭載されているものも、コントローラーから手元で操作できたりするのでとても便利です。コントローラー別売りの場合もあるので確認してください。
メモリ・SDカード
最高のパフォーマンスを発揮するために速度の早いメモリカードが必要です。書き込み速度が足りないカードでは、フレームがドロップされ、映像がカクついたりぎくしゃくします。
なので、Class10のカードは最低限用意しましょう。機種によってはハイエンドなメモリカードに対応しているものもあるので、その機種にあったカードを選択しましょう!
4Kなど高画質になるにつれ書き込み速度を要求されます。
アクセサリー
カメラをバイクなどで使う場合や特定のシーンで、固定するための適切なマウントが必要です。すべてのブランドに必要なマウントやアクセサリーが付いているわけではありません。
各機種のWebサイトや販売店でチェックして、どのアクセサリーが含まれているのか、何が必要か、他の機種のアクセサリーと互換があるのか確認してみてください。そうすれば、これがしたいのに対応するアクセサリーがない!とか、後で買い替える場合に他機種に流用できる選択肢が増えたりします。機種変した時にアクセサリーがゴミになるのは勿体無いです!
以上のことを踏まえてネットでレビューなどを確認しましょう!そうすることで自分にあった最高のアクションカメラが見つかるはずです!
ここからは安価な中華アクションカメラで試したい人向けの選び方です。
中華アクションカメラの選び方
格安で手に入る中華アクションカメラ。正式な呼び名ではないですが、中華○○とされる電化製品は昔からあります。中華Padなどもそうですね!総じて安く手に入るパクリものという印象がありますが、出処がハッキリしなかったり公表されているスペックと違かったり粗悪品だったりと、デメリットもあるのではないでしょうか。
だからこそ選ぶ際は大きな失敗をしないためにもポイントを抑えて少しでもいいものを選んでいきましょう!
安価で手に入るだけに試してみたい人や初心者の入門品として適していますからね!
- とりあえず動画の取れるアクションカメラが欲しい人
- あまりコストをかけたくない人
に適しているのが中華アクションカメラです。
1万以下の4Kとされるものはほぼ偽物
「4K対応」となっている1万円以下で購入できるものはほぼ偽物です。何故か?それはコスト的に無理だからです。カメラに必要な部品としてSoCとイメージセンサーという部品が必要ですが、4Kに対応しうるものはコストがかかる為1万円以下という値段ではそもそも赤字商品となるのです。
- 「4K」表記をしている理由
商品を販売する上でのインパクト付のためにしていることが考えられます。5千円の価格で「4K WIFI搭載 2000万画素」となっていれば買う側としては「こんなに安く手に入るのか!!」と絶賛することでしょう。それが狙いなわけです。 - なぜ4Kの解像度で撮影できるのか
本来HDでしか撮影できないチップセットになっていても、ソフトウェア側で引き伸ばし擬似的に4Kサイズにしている。その為画質が良くなっているわけではありません。
こういった理由があるため、4K画質としては使い物にならないことを覚えておいてください。
イメージセンサーの選び方
アクションカメラで使われているイメージセンサーはCMOSと言われるものが搭載されています。CMOSは光からピクセルの色情報を取得することができます。画質の良し悪しを決めるのはこの性能に比例します。
よく中華アクションカメラの売り文句としてあるのが「Sony製イメージセンサー搭載」としているもの。よく目にしませんか?Sonyというブランド名を明記することで安心感を与えようとしています。
実際はSony製「MIX078」のイメージセンサーが搭載していたりしますが、性能については12Mまでしか対応しません。表記として正しいのは「1200万画素対応」となるわけです。
MIX078を搭載していて2000万画素となっているものはソフトウェアで擬似的に見せているだけということになります。
選ぶときにはCMOSに何が使われているかしっかりと確認しましょう!
SoCの選び方
SoCとはパソコンでいうCPUのようなものです。映像素子から画像に変換するエンジンと覚えておいてください。
この処理が動画のキモとなっていて、処理が早いほど高fpsに対応しています。
※正確にはCMOSの処理速度xSoCの処理速度で変わりますが細かいことはここでは置いておきます。
中華アクションカメラではこのパーツにコストをかけられないため、低スペックなものが多く採用されています。低スペックなSoCの場合高負荷の処理に追いつけないため、情報量の多い4K画像を動画に変換する処理が物理的に難しくなってきます。なので4Kをサポート(擬似的に)していても24fpsでしか対応できないのです。
おそらく処理の限界がそこなのでしょう。無理してるだけに動画としては24fps以下になることも多々あります。そういった場合はカクカクの動画になってしまう事になりますね。
スペックを確認する際みてみましょう!24fpsとなっているのは怪しさ満点です!!
4K動画としてはまだ性能不足ですが、この辺りが使われていればまだいい方です。中華アクションカメラとしては割りと高めのハイスペック品にしか使われていない。
このあたりが使われているものはスペック的に4K動画を処理するには無理のあるSoCです。格安品に使われている。
・5000円以下
Novatek NT96650 / 96655,Sunplus SPCA6350 / Allwinner V3
・5000-10000円
Novatek NT96660
・10000-15000円
Ambarella A12
・15000以上
Ambarella A9
としてカメラに搭載されている傾向があります。
なぜSoCとイメージセンサーで比較するのか
中華アクションカメラを検討する上で、レビューや動画の比較はとても参考になると思います。しかし、動画やレビューはその評価している人の観点や見せ方が違ってくるため正確な評価とは言えません。雰囲気や使用感をつかむために、判断材料にする場合は有効かもしれませんが、最も注目しなければいけないのがスペックだと思います。そしてその評価基準としてSoC/CMOSで比較するのが最も有効的なことなのです。
搭載されている部品によるスペック差は明らかであり、いくら優秀なソフトウェアでチューニングしたところで変わりようがない不変な部分であるからです。
中華アクションカメラ選び方まとめ
売れればいい!という考えから格安中華アクションカメラは虚偽情報で塗り固められています。多くのものが公式HPすらないOEM品です。1万円以下で購入できる4K対応カメラは対応していないようなものなので期待してはいけません。HD画質の撮影カメラとしてはコスパはいいので、割り切りが大切です。
使ってみるとわかりますが4K動画としては使い物になりません。主な使い方はHD1080pでの撮影になるはずです。その中でもポイントを抑えてより上質な動画を撮影できるアクションカメラを選びましょう!
中華アクションカメラとして公式があるおすすめのブランドは
- SJCOM
- GitUp
- Xiaomi YI
情報が明記されているのでそこが安心。ファームウェアのアップデートもあります。
中華アクションカメラを比較する時はここを見よう!
ポイント
- SoCのスペックの良い物
- CMOSのスペックの良い物
- 価格
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